今再び

平安時代の末期から鎌倉時代の初期にかけて、奥州(今の東北)はある種独立国のような状態で栄華を誇っていました。
亘理権大夫藤原経清が前九年の役で源頼義・義家の力をうまく使い、奥州の俘囚の力を強め、その子藤原清衡が後三年の役で朝廷の支配力から奥州を解放し、平泉を拠点に黄金を中心とする富と仏教文化による平和を築きました。
その孫藤原秀衡は、平家を倒し全国の御家人をまとめ勢いに乗る源頼朝の挑発にも動揺せず、朝廷の権威もうまく利用して、奥州を往生楽土の平和な地域として守り、北方の王者と呼ばれました。
マルコポーロの東方見聞録に出て来る“黄金の国ジパング”はその時代の奥州をイメージして書かれたともいわれています。
最盛期の平泉は鎌倉と並ぶ大都市であったと伝わっています。
そんな歴史のある東北。
今この困難から立ち直るために今再び“奥州”としてまとまって、新たな栄華を築いてもらいたいな、と願っています。
自然に恵まれ、その自然を生かして様々な部品や半導体の工場が多く存在しており、東北が止まると世界の工業も止まってしまうというほどの影響力があります。
それらを元に今までのよき所とより先進的な都市計画を、国任せでなく東北連合独自で構築し、首都圏に劣らない日本の大都市地域圏を構築してほしいと思っています。
奥州藤原氏と伊達政宗が守り神としてきっと奥州に力を与えてくれるでしょう。
首都圏に利用されるのではなく、逆に首都圏を、いや世界を利用できるくらいの潜在力があるはずです。
田舎というイメージを今こそ一新してもらいたいと心から願うばかりです。
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